わくわくしながら板とチャートを覗きこんで寄り付きを待つ。トレーダーにとって1日でもっとも興奮する時間は8:59ではないだろうか。自分はコーヒーをいれてチャートと資金管理表を開いて相場が開くのを待つのが一番わくわくする時間帯だ。9:00になった瞬間一気に板が動き出して1日の相場が始まるわけだけど、最初のエントリーに関して、時間帯別で気をつけていることがあるので買いていきたいと思う。

 寄り付き15分はよっぽどチャンスと思わない限り動かない。最初の5分ぐらいはローソク足もまだ出来上がらず、1日の相場展開を予測するにはまだ早すぎる。注文が多く取引高が最も高くなる寄り付きは、一旦様子見に徹するのが一番。で、15分たって、ボリンジャーバンドの3σを飛び越えるようであれば、逆張りを仕掛ける。でも、そう頻繁に3σにタッチしてくれることは少なくて大概はまだ方向性がわからないまま様子見を継続することが多い。

 ある程度、目標価格を決めている場合は、その値になった瞬間に、エントリーすることがある。これはスイングトレード用に保持してる建玉の調整。毎日ちょこちょことうすくポジションを張りながら、いいところでコツコツ利益を積むか、全決済でがつっと稼いでしまう。これはホールド期間が長いので、1日のなかで自分に都合のいい時だけ、エントリーして決済まで行ってしまう。デイトレのように1日で決済することを目的としていないのでメンタル的にも負担は小さい。しかし、エントリーから決済までの期間をできるだけ短くしておかないと、しこり玉としてずっとホールドすることになるので注意が必要だ。

 話を戻して時間帯のことだが、9:30はまだまだ動きがある、10:00ぐらいまでは動きが日によってはあるので、一番のホットタイムだろう。11:00からは前半の取引がだいたい終了して、ちょっとのんびりしだす時間帯。最後の11:30は昼に向けてあまり動くこともないし、玉をもつのも不透明すぎるので動くことはまずない。

 そして、昼12:30。ここが動く。スタートと終わりは基本動きが激しいと思っておいた方がいい。上げてたのに、いきなりゴーン!と下げてスタートすることもよくあるので比較的板の動きが観れるようにスマホでチェックしている。そこで動きがなければもう引けの残り30分の14:30~15:00。ローソク足の形もおおよそ確定しているころなので、最後にエントリー、ないし決済をしたくで動くトレーダーが多い時間帯と言えるだろう。

 以上、まとめると開始と終了間際はよく動く、ということ。特に前場開始30分。終了30分は1日で手仕舞うデイトレーダーは一番集中している時間帯。行ってしまえば、売買代金、出来高が多くなるときほど、稼ぎ時とも言える。中途半端に動きがないところで下手な逆張りを仕掛けると痛い目にあうことがほとんどなので、飛び込むなら開始15分からの急騰を狙うといい。スイング派は、中長期的な視点が必要になり、ローソク足が確定する引けあたりにポジションを持つと良いだろう。翌日につながる効率的なエントリー、決済タイミングと言える。