銘柄当たりでどのくらい信用買い残、売り残があるかはチェックしておいたほうがいい。なぜなら将来的な株価の動きを予測するのに参考になるから。ただし、あくまで予測する程度で明らかに予想通りに、かつ自分の都合のいいタイミングで動くわけではないのでご注意を。

■信用買い残

買い残が多いとなにが起こるか。それは将来的な売り圧力が強くなるということ。信用取引で株を大量に勝ってる人がいる→すなわち将来的に株価が上がると信じて、証券会社に借金してまで株を買い集めてる人が多いってこと。ただ、信用取引は、多くの場合制度信用「=6か月目には返済しなければいけない」ので6か月を目安に株価が大きく動く可能性が高い。

つまりは、上げ局面では6か月以内に返済のためにいやでも売りを出すために、株価が下がりやすい。下げ局面では、さらに株価を押し下げる勢いになる、ということだ。こうした特徴を踏まえて銘柄チェックを行うことをおすすめする。すでに保有している銘柄であれば、現状の信用買い残。売り残ぐらいは毎週1回はチェックしたいところ。ちなみに毎週火曜日に、情報更新がかかるのでそこは最低限目を通すようにしたい。

■あくまで目安で確実ではない

トレードで気を付けておきたいのが、あくまで目安にするということ。信用売り残が多いからといって「将来買戻しが入って株価が上がるはず、、、よしここは買いだ!」と思って買ってたら、さらに市場の売りが入って株価が下がってしまうことがある。そこからレンジにはいって値が落ち着くと株価が上がってこずにいつのまにか返済日がやってきてしまう。当然だが寿命は6か月なので、その間に必ず決済してプラスになるように資金管理しなければいけない。そこを見誤って大きく逆張りで入ってしまい大けがする場合もあるので気を付けたい。

■銘柄選定時にも必ずみるべし

保有中の銘柄は当然だが、新しい銘柄を選定してる際にも、この信用残・買のチェックは必須。チャートをみて、天井なのか、底値圏なのかなど分析した上で、信用買い残の状況を把握するだけでどういった戦略を組み立てるか非常に参考になる。直近の他トレーダーの思惑、将来的な値の動き、この2つを見極めるうえでも重要な指標であることに変わりはない。