よくインハウスのリスティング広告担当や、大手の代理店担当者によっては
広告を出稿して終わり、と勘違いしがちです。

もちろん、PPCアフィリエイトを実践しているアフィリエイターも同様に。

掲載順位が上位に上がっていたとしても、それが永遠に続くとは限らないし
同じ原稿を掲載しつづければ、クリック率も次第に低下していきます。

リスティング広告は、純広告と違い「育てる広告」です。

1、もっと売れるキーワードを増やそう

部分一致でキーワードを出稿している場合、検索クエリキーワードは
チェックしているでしょうか?

「にきび」というキーワードで部分一致で出稿していたとしても、
実際に検索されているキーワードは、「にきび 赤み」「にきび跡 消す」
「にきび 洗顔」といったキーワードから検索され、コンバージョンしている
可能性は非常に高いと言えます。

「売れてるならいいじゃん」「検索クエリレポートみるのはめんどい」と
思われるかもしれませんが、クエリを分析しないのは非常にもったいない。

検索クエリレポートは費用対効果を改善するヒントがたくさん隠れています。

中には、まだ入稿していないお宝キーワードも潜んでいることが多々あります。

2、原稿のABテストでクリック率を上げよう

キーワードの見直しや、入札調整は頻繁に実施していても、
原稿テキストの改善はけっこう手を付けていない人が多いです。

審査に時間がかかったり、明確な指標を見つけづらい、という気持ちはわかりません。

しかし、ユーザーがキーワードを検索した後に、目にするのは「原稿」で
あることには間違いありません。

他社よりも、訴求力の高い原稿を出していれば、クリック率は高くなります。

クリック率が上がることで品質も上がり、クリック単価が安くなります。

費用対効果がもっと改善されます。

やらない手はないですよね?

まずは、ABテストで2種類の原稿のテスト運用から始めてみましょう。

3、広告構成を改善して、キーワードを分類しよう

一度、入稿し終わった広告キャンペーン。

そのままほったらかしにしてはいませんか?

キーワードの成果別に、広告グループを入れ替えたり、
マッチタイプ別にキャンペーンを別建てしてあげることで
より効果が改善されますよ。

しかも、管理やレポート取得ももっと簡単で効率化されます。

「売れるキーワードをまとめたグループ」

「改善中のキーワードをまとめたグループ」

の2種類に分類するだけでも、かなり作業効率がアップします。

4、誘導数の拡大を図るため、費用効率を抑えるために入札調整をしよう

競合がいきなり入札を強めた場合、今まで1位掲載されていたのに、
2位に下がって、インプレッション数、クリック数が激減した経験は
ありませんか?

掲載順位が落ちたことであると原因がわかっているならまだ良いですが、
競合の入札強化に気づかず「あれ?なんで表示回数減ったんだろう・・・」
と気づかないのはもはやNGです。

日々の消化チェックレポートには掲載順位がきちんとマークできるように
なっていますか?

売れてるキーワードと売れていない赤字のキーワードがいつまでも
同じ広告グループに入っていて、広告費を垂れ流してはいませんか?

・優等生なキーワードは、入札を上げて上位表示させる。
・劣等生なキーワードは、入札を下げて様子を見る、または停止する。

といった日々の入札調整は必須ですよ。

5、ランディングページを改善して申込率を上げよう

広告を出稿する上で最大の目標数値は、「コンバージョン」ですよね。

上位表示されていても、クリック率がどんなに高くても、
コンバージョンが獲得できなければ、広告を継続して
出し続けることは困難です。

代理店はよく、「申込が取れないのはページが悪いからですね〜」
「広告はちゃんとやってますよ〜」なんて調子のいいこといってきても
冷静に本当の問題点をあぶり出すために深く追求する必要があります。

・キーワードとランディングページの相関性は高いか?
・成果の低いキーワードでのコスト超過になっていないか?
・原稿の訴求内容と、商品ページの訴求に相違がないか?

などを色んな角度から分析してみましょう。

広告に問題が無い場合、ランディングページを速やかに改修する
必要がでてきます。

まとめ|データ数値の中身をどれだけ深く掘り下げているか

単純にレポートした数字をみて、

「あ〜目標CPAオーバーしてるね、広告止めよっか〜」

と簡単に成果を判断してしまうのは早とちり以外何ものでもありません。

なぜ、数値が悪いのか?を一度、深堀しなければ、レポートとして
出てきた数字の分析をしたとは言えません。

前述したとおり、リスティング広告は育てる広告です。

たった1つ改善するだけで、劇的に成果がアップするなんてことが
よくあります。

この機会にいつも観ているレポート数値でも、「なぜ、この数値になったのか?」
を別の視点で見てみましょう。