2/2は、ガンホー、任天堂のゲーム業界をけん引する2企業の決算日となった注目はやはり任天堂のWii、スプラトゥーンのクリスマス商戦の結果。ガンホーにとっては課金率低下が痛い年末を乗り越えられたかどうか。

■第4四半期に向けてラストスパートをきる任天堂
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結果的に売り上げは前年同月比で、3.9%減という結果になった。純利益についても減益でる。要因としては、為替相場の円安影響により営業外収益の為替差益が510億円発生した反動といえる。
しかしながら、今後の見通しは明るい。なぜなら、WiiUで絶大の人気を誇るスプラトゥーンはもとより、ゼルダの新作ソフトの販売予定が近い。さらには、海外展開で勢いのあるamiiboの追加コンテンツが好調であり、現在も調整が良い。このまま海外展開の好調材料が増えれば自然と売り上げは伸び、投資家の反応もわかりやすく上がるだろう。

■明らかなパズドラ衰退期を臭わせる大幅減益
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落ちてる。間違いなくパズドラの課金率、課金額ともに落ちている。2014年の1-3期から徐々にであるが売り上げは下降気味。新作タイトルやコラボで施策を打ってはいるが、いまいちぱっとしない。間違いなくCMでの広告出稿の影響だろうが、販売管理費が前四半期の73億3600万円から98億8700万円と34.7%増加し、利益を圧迫している。CM効果はドーピングのようなものでインストール数こそ伸びるものの、継続ユーザーを維持することは難しい。ミーハーは客層だからだ。結局はパズドラ願いになるわけだが、株価が成長期を迎えた後は成熟期を必ず迎えるように、そろそろかな。。と思わざるを得ない。

■決算情報からどのような投資行動に移すか
2社の決算を比較してどう感じただろうか。そして、どのような投資行動を撮るべきか想像してみよう。現役は出ているが将来性を感じる任天堂。ピークを迎えたかのように思えるガンホー。どちらも今回の決済発表によって確実に株価は動く。直近では任天堂の株価は窓を作って上昇している。デッドクロスから株価は下がり調子であったが、ここでついにゴールデンクロスの兆しと思わせることをテクニカル分析から読み取れる。対してガンホーはどうだろう。小さい上げ下げを繰り返しながら今日は株価がやや上昇している。業績は減益であることは間違いないが、孫泰蔵氏の代表取締役会長の退任し、森下氏に交代。ファーストリテイリングの元CFOで、アバージェンス代表取締役の大西 秀亜(ひでつぐ)氏が社外取締役に就任することから、内製強化とゲーム本来の成長を重視した陣形をとったことが好材料として働いたか。