トレード技術を上げるには、いろんな方法があると思うけど、「値動きのクセ」を見抜くことが大事だと痛感する。

■「値動きのクセ」とは

いろんな定義はあれど、相場の時間帯別の動き、その銘柄特有の動き、1日の平均値幅、決算などイベント時の動き、日経・為替との相関性といったところが挙げられる。

そもそもだけど、よく考えてほしいが、100銘柄分析するのと、3銘柄分析するのとどちらが楽だろうか?どちらが効率的だろうか?圧倒的に「少ない銘柄数」を管理するほうが、チャート分析時間も増えるし、関連したニュースにも敏感に反応できる。

つまりは「少ない銘柄数に限定してトレードする」ことが、チャートの分析力が上がる=「値動きのクセ」を見抜きやすい、と考える。

■銘柄を固定することのメリット

分散投資が推奨されてる昨今では、「銘柄限定するのはリスクでは?」と考える人も多いと思う。ポートフォリオの中身が少ない銘柄だと、市場の影響を全体がもろ受けやすい。ただ、自分が考えるに、1億とか資金があって、中長期でトレードしてる人にとっては銘柄を多数分散するのは得策だと思う。しかし、1,000万以下の小資金でレバレッジを効かせてトレードする兼業トレーダーにとっては、銘柄を分散してしまっては、1銘柄当たりの保有数が少なくなってしまう。利益が小さくなってしまうのだ。

少ない銘柄で勝負するからこそ、ポジション数を調整できてリスクをとることで利益を伸ばすことができる。相場と向き合う時間が短いトレーダーにとっても、何十種類の銘柄をトイレにいってる数分で管理するのはほぼ無理。1~5銘柄程度に絞って、急騰、急落のときに逆張りで入るほうが圧倒的に勝率は上がる。自分のリアルトレードの検証と経験からであるが、一部の投資家の方でも銘柄を限定することを推奨している。もし、毎朝、毎晩、休日に四季報で銘柄チェックに数時間使ってくたくたに疲弊しているのであれば、この記事を参考に銘柄選定の考え方を今一度考え直すきっかけになればうれしいね。