バイオ、フィンテック、自動運転、その他にもトレンドワードの出現とともに「テーマ株」というのがいつの時代もスポットライトが当たりがちだ。たしかに、経済や暮らしを変えるもので話題性が高くなるのは当然なのだが、テーマ株にのっかれ!というメディアの思惑で買いを入れるのはご法度だ。

しかし、投資初心者を食い物にする業者も一定数いるのも事実で、「早く仕込まないと損ですよ!」「テーマ株は高値でもオーバーブレイクするのでまだ遅くありません!」とあおるだけあおりまくる。

かくいう自分も最初はテーマ株にのっかって、医療関係の銘柄を買いあさったが、長くホールドすることもなく、適度に勝って、適度に負けた。結果的に対して金は残らずに、テーマ株というはやりものに踊らされて、銘柄選びに徒労していたようにも思う。

もぐらたたき式の銘柄選定は徒労に終わる

学んだこととしては、流行銘柄に飛びつく投資スタイルはとにかく疲れる。売買高とか値上がり率ランキングとかも見ながら急騰してるのにとびつくイナゴ式に近しい手法であることには違いなくスキャルやデイトレで瞬時に、利食い、損切する瞬発力がないと、一気に上・下の大波に巻き込まれて塩漬け株を大量保持する、なんて事態になりかねない。まさに出てくる銘柄をもぐら叩きのごとく、ぴこっと出てきたもぐら(=銘柄)をたたく、たたく、たたく苦行に近い。

しかも、テーマ株系はマザーズなど新興市場の銘柄が多く、制度信用がなかったり、空売りできない銘柄もある。「買い限定」のトレードでははっきりいって分が悪すぎて負けにいくようなものだ。

銘柄は絞る、限定する

推奨として銘柄は絞るに越したことはない。はっきり言って10種類以上の銘柄を1日数分とかで管理して売買するまでの判断にもってくのはけっこう大変。1~3銘柄ぐらいであれば、チェックも楽だし、資金管理も楽。中長期なら話は別だけど、スキャル、デイトレに関しては、値動きに慣れてる銘柄で勝負したほうが断然勝率は上がるからね。

だから、とことん付き合える銘柄を1つ探すほうが、毎日100銘柄とかチェックするなんかよりずっと効率的で長く稼ぐことができる秘訣だと思う。上げ下げを繰り返す銘柄は自分にとってはお宝銘柄で、チャンスだらけに感じてしまう。買いでも売りでも3か月、6か月単位でメリハリよく動いてくれる銘柄はまじで最高。そういう自分にあった銘柄を見つけられるかが、相場で生き残るための秘訣だと痛感する。