ドル・コスト平均法とは?
ドル・コスト平均法とは、値動きのある商品を一定の金額で一定の時間をおいて継続して購入し、 価格変動リスクを分散する方法です。定時定額購入法ともいいます。

主に外貨預金を初めとする金融商品や自社株の積立購入、株式累積投資や投資信託の積立、純金積立などの投資の手法として用いられます。

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ドル・コスト平均法のメリット

この方法で「一定の金額で」商品を継続的に購入すると、価格が高い時には購入できる商品の数量が少なくなり、安い時には多くなり、購入平均コストが安定します。
これにより、「一定の数量」を継続的に購入する事に比べて有利であるとされます。

特に購入商品の値動きが激しく予測が難しい場合に、購入コストを低く平準化していくことが可能です。

購入期間内の平均値よりやや低い数字が平均購入コストとなるため、相場が上昇に入ると、利益が出し易くなります。

ドル・コスト平均法のデメリット

・取引手数料がかさむ
ドル・コスト平均法を使って取引を分割すればするほど、取引手数料がかさむ結果となります。ノーロード(取引手数料がかからない)投資信託であれば手数料は考慮しなくともよいですが(ただし、ノーロードでは管理手数料などが高い場合もある)、ETFや株式の場合は取引回数が増えれば増えるほど手数料がかかることは認識しておきましょう。

・いたずらに平均購入単価を引き上げてしまう
ドル・コスト平均法の目的は投資タイミングを分散することで高値掴みを避けることですが、本来値動きの荒い銘柄ほど上昇期待が高く、ハイリターンのはずであります。

そうした銘柄に無闇にドル・コスト平均法を行うと平均購入単価を吊り上げることになり、投資収益を減少させてしまいます。これは、価格が横ばいで推移すると予想される銘柄を購入する事に似ています。

この問題については、投資タイミングを分散させるのではなく、初期購入価格から一定の割合で価格が上下した際にのみ追加購入することで、投資コストを削減する方法が考えられます(価格分散法)