ローソク足を見ると、「投資家がどう考え、どう動いたか」がわかります。

「始値」は投資家が慎重に考えた結果ついた株価ですし、「終値」は値動きを経て、最後にたどりついた結果です。つまり、 『胴体は、投資家が冷静に考えた結果の株価の動き』を 表しています。

そしてヒゲは、一瞬つけた高値と、安値からできています。

例えば、あるニュースが出て「これは株価を上げそうだ」と考える投資家が増え、株価が 急上昇したけれど、その後、実は大した内容でないことが広まって株価が下落した、といった動きがヒゲに表れます。

株価を上げ下げする材料のインパクトの大きさと、実際の株価への影響力に差があればあるほど、ヒゲは長くなります。

つまり、 『ヒゲは、投資家の心の動揺や、あせりによる株価の動き』を表しているともいえるのです。

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ローソク足から、投資家が考えていること(=次にどんな動きになるか)を推測しよう

ローソク足の形を見ることで、「投資家はどんなことを考えているのか?」を推測すること ができます。そして、投資家の考えていることがわかれば、「投資家は次にどんな行動をす るのか?(=株価はどんな動きとなっていくのか)」が予測できるのです。
代表的なローソク足の形をいくつか挙げますので、「このローソク足が出たときは、投資家 がどんなことを考えているのか?」と、投資家心理に着目しながら見てください。

ロウソク足の基本形

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様々なタイプのロウソク足

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【買い時】 株価下降から上昇への転換期

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【売り時】 株価上昇から下降への転換期

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まとめ|ローソク足

・“ローソク足”を見れば、始値、終値、高値、安値の「株価」が一目で理解できる。
・“ローソク足”は、投資家の心理を教えてくれる。
・“ローソク足の胴体”は投資家の冷静な判断に基づいた株価の動きを表す。
・“ローソク足のヒゲ”は、投資家の心の動揺や、あせりによる株価の動きを表す。