FXならではの注文方法を駆使して、勝ち残り戦略をものにしよう

「指値」と「成行」の違い

FX取引を行うためには「注文」を出さなければならない。ところがFXの注文には様々な種類がある。

株式投資する場合、最初に出す注文は「買い」だ。

株を買った後に初めて「売り」注文が出せる。最初に「売り」から入ることはできないからだ(現物株取引の場合。
株式信用取引や株価指数先物取引は売りから入ることもできる)。

しかし、FXは「売り」から入ることもできる。「売り」から入った場合、取引を終わらせる注文は「買い」となる。

少しややこしいが、最初にポジションを建てる注文は「新規」、そしてポジションを解消、取引を終了する注文は「返済」と呼ぶ。

「新規買い」で入ったら「返済売り」で終了し、「新規売り」了人ったら「返済買い」で終了するのだ。

同じ「買い」「売り」でもそれぞれ2種類あることを覚えておこう。
また注文するときの価格を指定する方法、指定しない方法がある。価格を指定
する注文方法を「指値(さしね)注文」とい
い、価格を指定しない注文(ただしその時点で一番有利な価格で約定する)を「成行(なりゆき)注文」という。

よく間違うのは指値注文だ。
指定した価格以外では約定しないわけではなく、指定した価格またはそれより有利な価格で約定するというものだ。例えば100円で指値買い注文を出した場合、100円もしくは99・99円などそれよりも安い価格、投資家にとって有利なところで約定するのが指値注文なのだ。

便利な「逆指値注文」

しかし、例えばこういう場合はどうだろう。「100円で買ったけど、99円より下げたら損が広がるので、99円付近では売りたい」この場合、普通に99円の指値売り注文を出すと、売りは価格が高いほど有利になるので、99円までまだ距離が遠い99・99円などのところで約定してしまう。

これを解決するのが「逆指値注文」だ。
指値注文とは逆に、「指値より安いところで売る」「指値より高いところで買う」のが逆指値だ。

99円で逆指値の売り注文を出しておけば、99円までは頑張って、反発して利益を出すところまで頑張れるし、損失を1円で抑えることができるわけだ。

だから逆指値は別名「ストップ・囗ス(損失を止める)」とも言われている。

IFD、OCO、IFC

逆指値までは株式の取引でも導入している証券会社はあるが、FXではさらに
複雑な注文も可能なのだ。

価格が狙ったところまで上かって(下かって)きたら新規注文を自動的に出し、約定したら返済注文も出すという方法がある。これだと寝ている時にも注文を出して、利益が確定するまで、投資家は手を動かす必要がない。これをIFD(イフダン)注文という。

「今、100円で101円に上がったら利益確定売り、99円に下がったら損失限定の売りを出す」ということを考えた時に有効なのがOCO(ワンキャンセルージーアザー)注文だ。

この例では101円になったら売り注文を約定し、同時に99円の売り注文はキャンセルされる。

逆に99円になったら・‐01円の売り注文がキャンセルされる。
OCOは逆指値を絡めた注文も可能だ。

「101円まで上がったら買って、かつ102円で売り。

100円まで下がった場合も売り」という注文も可能だ。IFO(イフダンーワンキャンセルージーアザー)という方法で、-FDとOCOを組み合わせた注文方法だ。

さまざまな注文が可能だが、問題は約定価格、成行注文が現在見ているレートとかけ離れたところで約定してしまうということもある。これをスリッベージといいFX業者によって異なる。

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