通貨ペアによって異なるpips、ばかにならないスプレッドの差
pips(ピップス)とは
FXで最もよく使われる用語に、pips(ピップス)とスプレッドという独特
の言葉がある。
これらの言葉を理解していないとFX取引はできない。
pipsとは取引レートで使われている単位のことだ。
ドル/円やユーロ/円、ポンド/円、オージー(豪州ドル)/円
など、右側が円になる(○/円という表
記になる)通貨ペアでは、小数第2位の
部分からpipsで数える。
日本円か絡む通貨ペアの場合は、「pips=銭」と
覚えておこう。
例えばドル/円のレートが104・25円の場合、5の部分が最小単位のpipsに対応する。
最近では、ドル/円の取引レートが小数第3位(厘)まで表示され
るFX会社が多いが、小数第2位がpipsに対応することに変わりはない。
それに対して、ユーロノドルやポンドノドル、オージー/ドル、ユーロ/ポンドなど、
右側がドルやポンドなど(○/ドルや○/ポンドという表記になる)の
通貨ペアでは、小数第4位がpipsに対応する部分になる。
例えばユーロノドルのレートが1・3582ドルの場合、2の部分がpipsの最小単位となる。
最近では、ユーロ/ドルなどの取引レートが小数第5位まで表示されるFX会社
も多いが、だからといって小数第5位の部分をpipsとしては数えない。
あくまで小数第4位のところだ。
スプレッドとは
FX業者の取引システム画面を見ると、為替レートに「売値(ASK)」ボタン
と「買値(B-D)」の2つがあることに気が付くだろう。
例えばドル/円のレートの場合、「売値」が105・263、「買値」が
105・268円のように表示される。
このような売注文の際と賈注文の際のレートの差を「スプレッド」と呼び、
実はFX会社にとっての収益源となっているのだ。
例えばドル/円のレートで、「売値」が105・263で「買値」が105・268
の場合、スプレッドは105・268-105・263=O・005となる。
pipsで表現するとドル/円のスプレッドはO・5pipsというわけだ。
取引の際にはスプレッドに注意
スプレッドは取引通貨ペアによって異
なり、その通貨の流通量が多いほど低く、あまり取引されない通貨ペアほど高くな
る傾向がる。
例えばあるFX会社では、ドル/円のスプレッドがO・4pips、
ユーロ/ドルがO・7pips、ユーロ/円かO・9pips、オージーノ円か
1・2pips、ポンド/円か1・4p・-PSになっている。
一方、ポンドノスィスフランは2・8pips、オージーノNZドルが3・5
pipsなど、流通量が少ないマイナーな通貨ペアは、スプレッドが広くなる。
また、スプレッドはFX業者によっても異なる。例えばドル/円の場合、スプレッ
ドがO・3pipsの業者もあれば、O・5pipsや1・Opipsの業者も存在する。
スプレッドは、一見するとその差はたいしたことがないように思えるが、取引
を重ねるにしたがって、無視できない違いを生むので注意が必要だ。
例えばドルノ円1万通貨の取引の場合、スプレッドがO・3pipsの業者
の場合、取引コストは30円になるが、スプレッドが1・Opipsの業者の場合
は100円になる。
もし1ヵ月でドル/円を100万通貨取引すると、それぞれ
3000円と1万円の取引コストとなり、その差は7000円にもなる。
したがって、できるだけスプレッドの狭いFX業者を選ぶことと、スプレッド
を考慮したうえで勝ちやすい通貨ペアを選んで取引することが、FXで勝つため
の重要な要素となるのだ。