投資資金が少なくて済む・いつでも取引できる、など
株とFXにはいろいろな差があります。
株にはないFXのメリット
FXは株式投資と似たところがあるので良く比較されるが、その違いは何だろう。
FXと株式投資の違いは、取引する対象が異なるだけではない。
大きく違うところでは、取引に必要な資金や取引時
間、リスクの大きさといった点があげられる。
ここではFXを株式投資と比べることで、そのメリットと注意点を見ていきたい。
前項でも説明したように、FXはレバレッジをかけられるので、株と比較して
少ない資金で始められる。
株式投資にはある程度まとまった資金がないと、利益を出すのが難しい。
その理由のひとつは、株にはこれ以下では売買できない最低限
必要な単位(売買単位と呼ぶ)があり、1回の取引に最低でも数十万円以上が必要
な銘柄が少なくないからだ。
また、FXでは平日24時間、世界のどこかで為替市場が開いているので、いつ
でも取引することができるのに対し、株式の取引できるのは取引所が開いている
時間帯に限られる。
東京証券取引所であれば平日の前場(9:00~11:30)と後場
(12:30~15:00)で、祝日は取引できない二部の証券会社では、私設取引シス
テムによる夜間取引が可能)。
また投資対象の数でも、株とFXでは大きな違いがある。
株式投資では東証一部だけで1700銘柄以上、その他の取
引所も加えると数子銘柄が日本国内で取引されている。
この数千ある銘柄の中から、どの株に投資するかを決めることに
なるので、銘柄を選ぶだけでも大変だ。
その点FXの場合、取引可能な通貨ペアは業者によって異なるが、多くても数
十種類程度。
実際に自分が取引するのは通貨ペアを数種類に絞ることは難しくない。
株式のように数千銘柄の中から投資対象を選択するよりも、わずかな数の通
貨ペアから投資対象を選ぶだけなので、情報収集や分析にかける手間が少なくて
FXのデメリットは何か?
どんなものでもメリットがあるものには、必ずデメリットかおる。
FXのメリットについては理解してもらったと思う
が、FXのデメリットについても触れないわけにはいかない。
FXの最大のデメリットは、その最大のメリットでもある「レバレッジ取引が
可能」という点にある。
レバレッジを効かせることで、少額で投資可能というこ
とは、同時にあっというまに大損する可能性があるということでもあるからだ。
つまりFXにとって、レバレッジは「両刃の剣」ということになるのだ。
株は原則的にレバレッジをかけない取引が中心だ(ただし信用取引の場合はレ
バレッジ最大3倍強)だが、規制されたとはいっでも乃倍ものレバレッジがかけ
られるFXでは、メリットーデメリットを十分理解して取引すべきだ。
FXと株、初心者はどっちがいいのか?
「FXと株、結局どっちがいいの?」
これは難しい問題だが、ポイントは投資にいくらお金をかけられ、どれだけのリスクを取れるかという点に絞られる。
FX(為替レート)と株の値動きの変動率は大違いだ。
株は短期間に数倍になることもあれば、半分になることも決して珍しくはない。
一方、為替の値動きは、せいぜい動いても1年で数10%程度といったところだ。
85年のプラザ合意前後は大きく動いた代表だが、それでも1年で40%ほど円高になっただけ。
少なくとも円、ドル、ユーロなど先進国通貨が短期間に倍とか半分になることは考えにくい。
つまり、FXはレバレッジを低めに設定すれば、実は株
よりもロ-リスク・ロ-リターンでの取引が可能なのだ。
レバレッジを数倍程度に抑えて取引するのであれば、FXの方が
投資初心者にはオススメなのだ。