FXでは取引者の資産を守るための2つのシステムがある

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FX取引においては資産を守るためのシステムが用意されています。

1つ目は担保として預けている証拠金が一定の割合まで減った際にそのことを知らせてくれるマージンコール。

取引を行っている間は含み損を抱えていてもなかなか損失を確定することは難しく、いずれ上がる(下がる)とタカをくくっていることもあることでしょう。

そんな時にあらかじめ設定されている証拠金の維持率を下回った際に知らせてくれるものがこのマージンコールです

もう一つは強制的に決済注文をしていまうロスカットです。

同じく証拠金の維持率が設定値を下まわった際に、自動で決済をしてくれるというものがロスカットです。

どちらの場合にも資産を一定の範囲に抑えるために有効な手段として大きな役割を果たしてくれますが、マージンコールが発生しても何も行動せず、そのまま為替レートが一方向へ動き続けた場合にはロスカットが発動するということになります。

マージンコールが発生したら

マージンコールは証拠金が減ったことを教えてくれる、いわゆるリスクが大きくなっていますよということを知らせてくれる大事なシステムです。

証拠金維持率が50%の時にマージンコールが発動するように設定されていた場合には例えば、証拠金が含み損によって元の10万円から5万円まで減った時にメール等で教えてくれます。

これがさらに進んだ場合にはロスカットとなり強制決済となりますが、マージンコールが発動した段階ではまだ取引の最中ですので、次の操作対策を立てることが出来ます。マージンコールが発動した場合に出来ることとしては・・

証拠金を追加して維持率を上げる
その時点で決済注文をして損失を抑える

この2種類になりまして、1の証拠金を追加するということは証拠金の維持率が上がりますのでこの後も取引を継続したい場合に行います。

現状が相場の底であると考えてこれから上がっていくという考えの場合や投資資金に余裕がある場合には証拠金の追加という方法で反転を待つということです。

2の場合には、その場で決済することでロスカットよりも損失を少なく抑えるという方法です。すべてのポジションを決済せずに一部だけ決済することで必要証拠金を減らすことも可能です。

この損を確定させるということはなかなか難しいことではありますが、損切りを行えることが傷口を最小限に抑えるためのリスク管理の一環であり、初心者にとっては最も難しい一面ですね。

証拠金を追加するためにはネット銀行が便利

FX会社では証拠金を入金するのに指定銀行口座を利用しています。

しかしこの銀行口座に振込するのに当たり、一般的な普通の振込で行うと15:00以降であれば次の日の振込となってしまい、証拠金の追加が遅れて結局ロスカットとなる可能性が高まってしまいます。

そんな時に利用価値の高い銀行がネット銀行なんです。

FX会社ではクイック入金というシステムを利用しているところがあり、そのクイック入金は指定の銀行であれば15:00以降でもすぐにFX口座へ入金できて証拠金として反映させることが出来るようになっています。

その指定銀行には楽天銀行やジャパンネット銀行等のネット銀行が使えることが多くなっているんです。

24時間動いている為替レートですので素早い対応が必須となりますが、その点でもクイック入金に対応しているネット銀行の口座を持っておくと便利に利用できるというわけですね。