まんがと図解でわかるドラッカー マネジメント、イノベーションなどが初心者でも簡単に理解できる! (別冊宝島) (別冊宝島 1710 スタディー)

実は、ドラッカーの本って読んだことが無かった。嫁が昔買ったD・カーネギーの「人を動かす」と同じ人と思ってたぐらい。ちょっと散歩がてら隣駅まで歩いていたら、ブックオフがあったので、それとなくビジネス書の棚を見ていたら気になり購入。300円という激安価格と、分厚いドラッカーの本をこれから読む気にはなれなかった・・・。前置きが長くなったけど、中身はというと、よかった。いや、けっこうよかった。編集も上手いのか読みやすく、これまでのドラッカーの名言集をもとに、具体例やパワポ資料のようにまとめられていて、ぶっちゃけ漫画部分はどうでもよくなっていた。

その中で、心動かされたのは、「顧客の創造」と言う言葉。あまりに有名すぎて知ってる人も多いかもしれないけど、いつのまにか、僕もあなたも「自分が売りたい商品」「利益になる商品」を選んで顧客に売りつけてはいないだろうか。この落とし穴ってけっこうはまってる人多いと思う。顧客の為に、なんて考えながら、あたまの中では、売上と利益と、、と言った具合に頭の中で電卓をカタカタ売ってたりする。でもやっぱこれじゃだめなんだよね。お客さんが満足していないこと、買いたい商品、サービスを我々が創り出さなきゃいけないんだ。「社会貢献に繋がること全てがイノベーションである」とはそのままで、社会に役立つこと、人に役立つことをしてると、自ずと誰もが悩んでいた問題をソリューションしていて、新しい価値を創ってる。顧客が欲しい、必要としているものだから。

堅苦しい本は眠くなるし、ざくっと素早くドラッカーの経営、マーケティングを学ぶには最適。ほんとこれ一冊でかなりアイデアがわいてくる。昔の人だけど、情報が古くさく感じないのは、人間の本質的な部分を理解した上でのマーケティングを語ってるからなんだろうね。