投資家の注目を集めたり、業績好調を理由にテンバガー(10倍株)を探し上げて短期間で多きく稼ぐのは株式投資の醍醐味の1つ。ただし、ストップ高や値上がり率ランキングをじっと眺めてその流れにのるのは、なかなかサラリーマン投資家には厳しいものがあるのも事実。そこで、中長期でテンバガーと言わず「100倍株」を狙う方法はないのか。と思い、過去の100倍株の歴史を紐とき、これから先、100倍株になりえるであろう銘柄を見つけるポイントを探ってみた。

■過去に「テンバガー」を超える「100倍株」にはどのような共通点があるか。
実は、2,000年以前のネットバブル時代に、100倍株というのは多数生まれているのをご存じだろうか。日経平均株価が1998年の安値から1年半後の高値まで1.6倍しか上昇していない。にもかかわらず、誰でも名前を知っている企業が株価20倍以上の爆騰を演じているのです。爆速を掲げる当時のヤフー(4689)は「100倍株」以上になっているし、ソフトバンク(9984)も一足早い1年前の安値から見れば高値まで118倍になってい。

しかし、これらの銘柄は、1998年台に大化けしたわけだが、ネットバブルの株価高騰のあとの下落を経験している。そして、長期で株価が低迷したものの、じっくり事業を成長させてテンバガーならぬ100倍株へと成長している。

■具体的な銘柄を探す方法

過去の100倍株の歴史はこのへんにして、次に具体的な銘柄選定の方法について述べていきたい。これら銘柄に共通点を探ることで自ずと、100倍株の特徴が見えてくる。

①株価が低迷している
日本の株式市場をけん引する大企業も低迷期を経験している銘柄は多い。その低迷期に株を仕込むわけだが、短期売買でなく中長期で保有する投資スタンスになるので、四季報や決算書から100倍株の可能性があるかじっくり見極めたい。

②上場から3年以内
未来の今からみると誰もが知る大企業も、上場ほやほやの新米株の頃がある。上場から3年以内、かつ業績が伸びており、先見性の高い事業に投資している企業は有望。

③時価総額が小さい
100倍株になった銘柄はもともと時価総額が小さい。当然と言えば当然だが、25億~200億程度の中小型銘柄であることがほとんど。

④ネット関連企業でオーナー社長かつ筆頭株主である
創業社長で事業がネット関連のビジネスの銘柄は期待値が高い。ソフトバンク、クックパッド、facebook、コロプラ、などなど、WEBやアプリの技術に長けていて、オーナー社長であったことがわかる。40歳代前後で成長期ド真ん中の企業は注目。スピードが速いので、資金調達や買収などで一気に、売上も株価も伸長することが多い。

以上、4つのポイントを元に、未来の100倍株発掘に役立ててほしい。IPO株から探るも良いしマザーズなど新興株で業績は上昇してるが株価がいまいち、という株を探すのも得策かと思う。とくにかく企業の将来性を期待して銘柄探しをしている時はとても楽しい。