【1】日経平均は476円高と大幅反発、1万7500円回復、日銀のマイナス金利導入で乱高下=29日後場
http://www.morningstar.co.jp/msnews/news?rncNo=1710444&newsType=market

マイナス金利で銀行関連の株価が下落している。三菱UFJ、三井住友、みずほ、ゆうちょなどだ。ゆうちょ銀行に関しては、親会社に日本郵政も下落している。かんぽ生命に関しては上場以来下落中で特に大きな動きはなしといったところ。
対して、マイナス金利で盛り上がる不動産株は顕著に株価を上げている。三菱地所、住友など不動産売買、建設業界株は今週のメイン株と言えるほど動くのは必須だろう。
ただ、今回の黒田バズーカによる不動産株の加熱しすぎには注意すべきと言える。一時のバブルのようなもので、実際の業務とは関係ない要因での株価上昇は、乖離分については必ずといっていいほど基にもどる性質がある。業績を見極めた上で今買うべきかは判断したいところ。また、下落したゆうちょ銀行は逆に買い時と判断できる。マイナス金利によって、売り気配が強い企業でも安定した業績の株は必ず上がる。割安で買うには絶好のチャンスかもしれない。

【2】そもそもマイナス金利とは何?
日銀 新たな金融緩和策決定 当座預金金利マイナスに
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160129/k10010390301000.html
そもそもマイナス金利とは何か。「マイナス金利」は、金融機関から日銀の当座預金で預かっている一部の資金につけている金利をマイナスに引き下げる政策のこと。金融機関は、預金をきっちり預金者に支払うことができるよう日銀の当座預金に預金することが法律で義務づけられている。
その預金に対して、日銀は0.1%の金利をつけていた。しかしこの金利をマイナス0.1%にするって話。預金側の金融機関からしたら「預けた金が0.1%ずつ減るんかい!」という大クレームものになるわけ。だから大手銀行は日銀に積み上げてる資金を引き出して、住宅金利で貸し出したり、融資したほうが利益になるのでお金が流通しやすくなる。それによって経済が盛り上がればいいな。という一見投資家や一般市民にとってはありがたい話のように聞こえるが金融機関からしたらたまったもんじゃない話だったりする。どの会社も好き好んで手数料を払ってまで日銀にお金を預けようなんて思うところはない。
※投資にどう活かすか
これによって貸し出しが増えるだろうから、住宅業界は真っ先に潤う。投資物件、居住物件に対して、今まで審査落ちしていたような人でも、低金利で融資を受けやすくなる可能性も高くなる。よって不動産株は大注目。

■注目企業
ゆうちょ銀行<7182>
日本郵政の子会社で、ゆうちょ銀行、かんぽ生命の3つの企業は一体といってもいい。当然親の日本郵政が上がれば、連動して子会社も上がりやすく、下がった場合もそれと同じだ。昨年上場をはたしてからまだ半年も経たないが期待された以上に株価は上昇していない。上場直後の出来高は高かったものの、年末からは下降トレンドに入った。その後上昇の兆しを示したものの、マイナス金利決定により、一気に売りが郵政となる状況。このまま下がるかどうかというところだか、1400円が底だと考える。なぜなら、ゆうちょ銀行自体の株価が下がり続ければ日本経済そのものの異変と言っていい。東証1部の株だからこその信用があるわけだから、みすみす下がったまま放置されることはまずない。必ず好材料か、割安とにらんで大口投資家が買いあさるタイミングがかならずある。その傾向を受けて今週のゆうちょ銀行の株価動向をウォッチしていきたい。