「トレードで勝つのは難しいけど、勝ち続けるのはもっと難しい。」師匠の教え通り1度勝てても、数か月、数年単位で勝っている人はほとんどいないという。たしかに「誰でも楽しても儲かる方法」が本当に存在するのであれば、口コミで拡散してみんな大金持ちになっているだろう。しかし、現実は否。

■リスクを抑える、損を限定する

トレードをリタイヤせざるを得ない人たちの共通点は、大損して資金ショートしてしまうから。なら、逆算で「大損しない」「資金ショート」しないトレードをすればよい。

そうすると、まず大損しないためには、損切を早くする、ロットを大きくしすぎない、といった対策が思い浮かぶ。

資金ショートしないためには、投資資金は全財産の50%に抑えておけば、5%程度の損失が出たところでも退場にはならない。

こうしたルールを設けてトレードすれば、まず大けがはしなくなるだろう。

■とはいえ、やっぱ勝ち続けられるか不安

前述したのは、どちらかというと資金管理と基本ルールについて。しかしこれらだけでは相場で勝つのは難しい。なぜなら、最も優先さえるべきトレード手法にエッジがあるか?という観点が抜けているからだ。売買ロジックや手法に優位性がなければトレードで高い勝率をキープできない。潤沢な資金も徐々に溶けていってしまう。

だからこそ、「手法」にこだわるべきなのだ。そこでまず初心者にも身に着けてほしい手法が「両建て」である。両建てとは、売り買いを同時に入れて、上にいっても下に行っても損益0になるポジション状況をいう。どっちに動いても利益でないじゃん!と思うかもしれないけど、この最大のメリットは「どっちに動いても損しない」こと。

誰しも1度は、経験があると思うが、買いを入れた際、すーっと株価が下落して損失が膨らむ恐ろしさを味わったことがあると思う。しかし、直後に売りを入れて損益0、ないし、小さい含み損で損失額を固定できたら安心ではないだろうか。両建ては自分のエントリー後の損失を固定化してくれるだけでなく、

・下落時に売りを浴びせて反発までに利益を稼ぐことができる。
・追加買いで平均買値を下げてより安い値で株を積極的に買い増しできる。

といったメリットがあるのだ。

もちろん、1発のエントリーで決済して利益が出せたらいいだろうけど、勝敗は50%・50%。だから予想が外れても別に悪いことでもないし、当たり前に起こる事なんだよね。だから両建てを使って大きく負けない。不利な展開を不利な展開のまま時間を浪費させない。ことができるから、この手法は使わない手はないんだよね。