両建てでトレードする場合、メリットとしては値が上にいっても下にいっても損益が変わらないのでメンタル的に安心して相場を観察できる。デメリットとしては決済のタイミングが難しいこと。

追加で建玉を持つにも、先に利食いをするにも、一手出してからはある程度リスクをとってホールドし続けるプレッシャーが出てくる。その点では結局一方向にかけて待つ必要があるのだけれど、そっからが両建ての技術と攻めどころかと思う。

■両建ての長期保有は資金効率が悪い

ストレスフリーな両建てだが、ここぞというサインが出ない間は追加も決済もない。つまりレンジで出来高が減少してくるとただただ両建てポジションを長期で保有しつづけることになる。損益はかわらないのだが、信用取引の金利はかかるし、資金効率の面では、良いとはいえない。その分の信用余力を動きなしで長期保有するので、他銘柄でチャンスがあるときに攻めれないというジレンマに陥りやすい。

■期間を決めて動かなければ清算

この両建ての塩漬けを解消するために3か月に1度清算することをおすすめする。清算とは手じまうことと一緒。3か月まてばいやでも決算が1度は入るわけでそこでも追加エントリーと利確チャンスがないのであれば、その銘柄は流動性が沈下してしまってる可能性が高い。ダラダラとトレンドに入って手を付けづらくなる前にさっさと清算して別の銘柄で勝負したほうが資金効率もよい。