仮情報からは、今後の株価の動きを予想する材料を読み取ることができます。

特に数量はこれから上がる銘柄を見つけるために必ずチェックをしましょう。

これからの値動きを板からの情報で考え

今後の株価を考察するにあたって、需要なのは各銘柄の「板」と考えている人は多いです。

プロトレーダーは、株取引するときに、板ごとの「数量」に注目します。

たとえば、いつもなら、それぞれの価格に100株程度しか注文が入っていない銘柄なのに、1000株の注文が入る。といった、いつもと異なる数量の変化に注目するのです。

板を見て、一瞬で

「昨日とは何かが違う」

と感じることができるようにならなければなりません。

そのためには、板にどのような数字が並ぶかを把握しておく必要があります。

こうした「違い」を感じられるようになるためには、日頃のトレードのなかで地道に身につけていくしか術はありません。

板を見て判断す3つのる買いサインとは

ちなみに、板での買いサインは、以下の3つです。

①買い板が徐々に厚くなる(徐々に買数量に変化が起こり増える)

②売り板と買い板を比べると、売り板のほうが厚い(板が厚いほうに株価は動く)

③売り板に大きな板が出ている。(大口投資家の「そこまで株価をあげますよ」という意思表示)これらのサインが出ていれば、取引チャンスとなる。

見せ板に注意!買い件数から疑おう

ただし、ひとつ問題があります。

それは、「見せ板」といわれるものです。

本来は禁止されているのですが、ほかの投資家を騙して儲けようと、大口投資家が買う意思のない大きな注文を入れるときがあります。

「それでは株初心者は簡単に騙されてしまう。。対策はないのか?」

これに対応するひとつの手段としては、楽天証券などの「マーケットスピード」などで「買い件数」を確認することです。

ある板に、突然、1000株の買い注文が入ったとする。そのとき、注文件数を見て、一人が1000株の注文を出しているのか、500人の人が少しずつ注文を出しているのかを確認します。

仮に、一人が大きな注文を出していたら、そこには何らかの意図があり、大口投資家が、株価が上がることを願っている可能性があるとも判断できます。

一方、たくさんの人が買っているようだったら、買いたい人の人数は多く、もしかしたら買い需要が高い可能性があると考えられます。

ただし、最近はアルゴリズムにより、バラけて注文を入れることもあります。

たくさんの人が買っていても見せ板ではないと一概に言えません。

いずれにせよ、あまりにも不自然な巨大な注文が入った場合は、見せ板を疑い、注文人数を確認したり、様子見などを行ったほうがいいでしょう。