株価が下がっていたとしても、その原因を探ることで利益が得らることができる場合があります。

そのひとつの方法がものすごくシンプルで簡単な方法です。

それは、直接電話で企業に「問い合わせ」ること。

不調の銘柄でも買う理由はある

ファンダメンタルズを重視するトレーダーは、業績の良い会社を買うのが基本です。

しかし、ファンダメンタルズ分析を行う投資家ダル♪さんは業績が下がり、株価が下がったところを狙うことがあるといいます。

たとえば、ビオフェルミン(4517)。この会社は、整腸剤で有名な「ビオフェルミン」をはじめとする乳酸菌をつくっている会社です。

2013年30日、株価は始値2640円から140円安の2500円で終えました。

売られた理由は、第2四半期決算が、前年同期比1.8%減と、冴えない結果となったか
ら。

ここのところ毎期、増益決算を続けていたので、市場はビオフェルミンに対して期待を寄せていたのに裏切られた形となりました。

単純に数値だけを見ると、「売り」です。しかし、売上高が落ちた理由を探るため直接会社に電話して訊き、数値ではわからない事実を見い出した経験がある投資家も。

一般的に医薬品メーカーの場合、会社から卸に出荷した時点で売上が立ちます。

このときビオフェルミンの売り上げが減少したのは、卸にわたる数が減ったためだったのです。

ビオフェルミンは2013年8月に、武田薬品工業が主要株主から抜けました。そして、武田薬品との売買契約を解除しています。

この関係で、流通に変化が生じ、卸への出荷数に影響が出たという。会社側の説明では、実際に末端の薬局での売上は伸びているといいます。

また、営業利益が見通しを下回ったのにも理由が。

新たな培養施設が稼働を始め、結果、この施設の減価償却費が費用として計上され、営業利益を圧迫したのです。

数値のうえでは利益は減っているが製品能力が増したので、今後の売上増が期待できると判断できますね。

こうしたことを加味すると、今後株価が上がる可能性があると判断できました。

予想どおり、第3四半期累計決算は、売上高が前年同期比10.6%増、営業利益も24.1%増といずれも伸びたのです。

「電話してもちゃんと対応してもらえないのでは・・・」と不安に思うかもしれませんが、株を買っている以上、担当者が丁寧に回答してくれる企業がほとんどです。

是非、気になる銘柄の企業に電話してみてはいかがでしょうか。