リスティング広告を出しているキーワードの掲載順位が2位。

しかし、SEOでも1位に掲載されている場合、あなたなら広告の
入札を弱めるでしょうか?それとも現状維持を保ちますか?

SEOで上位表示されている訴求と変える

SEOで上位表示されている原稿&リンクと、リスティングで出稿している
原稿&リンクを変えてABテストするのは1つの効果的な施策と言えます。

例えば、

<SEO>
原稿:桜ツアーならHIS
リンク先:トップページ

<SEM>
原稿:格安!桜ツアー4,300円から
リンク先:格安特集ページ

上記のように、SEOではサイトのトップに飛ばして間口は広め。

それに対してSEMでは、サービス、訴求が絞られたリンク先に飛ばす。
期間限定キャンペーンなどに飛ばす。

と言った具合に、メリハリを付けてあげるのも良いでしょう。

なぜ、このような施策をするか?の理由ですが、
SEOで掲載されている情報というのは変更しにくい特性があるからです。

Yahoo!・GoogleのSEO評価システムの変動で順位も変わるし、
ころころtitle、descriptionタグのテキストを変えていては
せっかくSEOで上位に上がっているのに下がってしまう可能性もあります。

そのリスクを考えると、やはり、SEOは固定。

そのかわりリスティングで柔軟性の高い訴求を出す、という方向性が
集客面での安定をキープしつつ、ユーザーにアピールできる方法だと
考えます。

SEOで上位表示されているキーワードをリスティングで止める場合

ただし、SEOで上位表示されてるなら、わざわざそのキーワードを
買う必要はないのでは?と思われるかもしれませんね。

たしかにその通りだと思います。コスト面で考えるとパフォーマンスを
落とす可能性も0ではありません。

ではどうするか?

その答えは、対象キーワードの性質で判別するのがベストです。

パターンは2つ。

まずは、指名キーワードか?否か?で判断するのがよいです。

1、指名キーワードの場合→SEOとSEM両方で掲載
2、指名以外のキーワード→費用対抗効果を見て判断。

1、指名キーワードの場合→SEOとSEM両方で掲載

企業の社名、商品名といったキーワードを「指名キーワード」という
言い方を良くされます。

指名キーワードの場合は、もしライバル企業やアフィリエイターが
そのキーワードを買った場合、自社のSEOよりも上部に掲載されてしまいます。

指名の場合は、ユーザーが直接あなたの名前、企業名、商品名を検索しているので
既に認知があり、購買意欲が高い属性のユーザーと言えます。

そのユーザーが他社に逃げたら・・・

これはとても大きな機会損失ですよね。

2、指名以外のキーワード→費用対抗効果を見て判断。

指名以外の、部分一致で出稿していたり、行動系キーワードに関しては
SEOの順位と、SEMの順位やコスト状況を把握した上で調整することを
おすすめします。

旅行会社の場合、「桜ツアー」というキーワードはものすごい需要が高く
平均クリック単価も高い傾向にあります。

でも、そのキーワードでSEOで1位だったとしたら、SEMの入札はやや弱めで
調整するのも1つの手です。

キャンペーンや、キーワード別の目標獲得件数など別の指標がある場合は、
また話は変わりますが。

まとめ|目的・目標なしには運用する資格なし

SEMでキーワードを購入する以上、そのキーワードで集客したい理由が
あるはずですよね。

しかし、「なんとなく」でキーワードを作成して入稿していたり、
なんとなくの判断でSEOとSEMの戦略を考えている担当者が
非常に多く感じます。

目標とするコンバージョンを明確に決める。

そして、そもそもなぜこのキーワードを買うのか?どんなユーザーを集客したいのか?

これが明確に共有されない限りは個人の主観で大切な予算が運用されてしまう
リスクがあるので、十分ご注意を。